ミストシステムはオフィスビルやショッピングモール、遊園地や動物園等、商業施設を中心に導入が進んでいます。

屋内外を問わず使えることから、様々なアイデアでミストが活用されていますし、 既に導入によるポジティブな効果が実感できているケースも少なくないでしょう。

多くの場合は、気化熱の冷却効果や空間演出が評価されるポイントで、これが様々な利用環境に共通しているメリットです。

冷却や演出のメリットは、実はお祭り等のイベントでも有効で、いち早く導入されている場所では確認済みです。

お祭りでミストを噴霧すると、気化熱でひんやりとした涼しさを提供することができます。

夏祭りはまだまだ暑い時期に実施されるイベントなので、夕方以降に開催されるとしても、 人がごった返す場所では暑さが気になるものです。

しかし、休憩場所にミストシステムを設置して噴霧を行えば、 人混みの中の暑さを忘れさせることが可能です。

それほど体感温度に影響を与えますし、気持ち良く過ごしやすい環境が構築できます。

お祭りでは、来場者が一箇所に集中するとトラブルが起こりやすく、転倒して怪我をするようなケースもあるので、 なるべく分散させるのが理想的だといえます。

ミストシステムを複数の場所に設置すると、 各所が休憩場所として機能する上に、人の流れが分散するのでトラブルのリスクが減ります。 これは出店にとってもメリットで、集客効果に期待が持てますし、何よりミストという付加価値によって お祭りの魅力が高められます。

暑くてもわざわざ外出するお祭りは、 それだけ人を引きつける魅力を感じさせたり、足を運びたくなる何かがあるわけです。

ミストはイベントの目玉ではないので、仮にもしなくても問題はありませんが、 ミストシステムを導入すると集客力のアップが図れます。

それは楽しいイベントの場を快適にしたり、不快感が和らぐ場所が提供できるのが理由です。

空調機器が導入できれば、暑さの問題は解決しますが、屋外のイベントだとエアコンは非力なので選択肢から外れます。

業務用の扇風機は、無風で風が動かない時の対策に有効ですが、多くの設置台数が必要になるのがネックです。

しかも、空気を移動させる以上の効果はないので、温度を有意に下げるのは難しく、 温度のムラを平均化する程度に留まります。

その点ミストシステムは気化熱を効果的に使いますから、 エアコンが使えない環境にこそ最適で、扇風機だけでは得られない温度の低下に期待できます。 広範囲をミストで満たし、辺り一帯の温度を下げることもできるので、屋外イベントの環境改善において検討の余地があります。